第50回全日本高等学校書道教育研究会 和歌山大会【近畿ブロック開催】

総会 次第
 
第1日  令和7年8月21日(木) 【令和7年度総会】
■時 間 10:00~10:40
■会 場 和歌山県民文化会館 小ホール
 

 

                             司 会 本部副理事長  栗山 仁司  
                             議 長 本部副理事長  網    真明
                             記 録 本部事務局会計 青木 理楓
 ■次第 

1 副会長あいさつ、開式の言葉
                        全日本高等学校教育研究会副会長 寶田 康彦
2 総会報告承認議案について
  - 経緯説明・本総会提出議案の要旨報告 -
                                     理事長 國定 貢
3 議事  
(1)2024(令和6)年度 事業報告・収支決算報告
 - 第1回全国役員会承認の総会提出議案の要旨報告 -
                                 事務局次長 加茂 奈々子
                                 事務局会計 篠原 真美子
(2)2025(令和7)年度 事業計画案・収支予算案
 - 第1回全国役員会承認の総会提出議案の要旨報告 -
                                 事務局次長 加茂 奈々子
                                 事務局会計 篠原 真美子
(3)会則 第6章 功労者表彰 報告
- 会則第6章 功労者表彰の研究集録掲載に関する報告 -
                                    会長  木村 則夫
(4)会則 第4章第21条 専門員会設置に関する報告
- 会則第4章第21条に基づく各専門部主管専門委員会の運営について -
                                   理事長  國定  貢
(5)和歌山大会 大会要望書 決議
- 大会要望書の主旨 提出・送付計画 -
                                    庶務部長 佐藤 敦子
(6)全国研究大会開催計画について
                                    事業部長  榎戸     基

4 第49回川崎特別大会【事務局開催】御礼
                                                                                           川崎特別大会大会長 荒井 利之
 
5 閉会の言葉                     全日本高等学校書道教育研究会副会長 寶田 康彦
 
 
 
 
大会研究主題
 
第50回全日本高等学校書道教育研究会 和歌山大会【近畿ブロック開催】- 最終案内 -
 
 
大会テーマ
『 学 び と 成 長 の 書 道 教 育 』
~ 書 道 教 育 の 役 割 と こ れ か ら ~
 
 
  昨年度開催された第49回川崎特別大会【事務局開催】では、学習指導要領の理念を実現するための授業実践報告や、様々な教育的課題をテーマにした分科会発表が行われました。また、高等学校芸術科書道教育の振興と活性化に向け、2017年度全国総会より継続審議された「開催時期や運営面においての新たな改革」も導入されました。新しい学習指導要領がスタートし生徒たちの学びは今どう進化しているのか。「主体的・対話的で深い学び」(アクティブ・ラーニング)の視点から「何を学ぶか」だけでなく「どのように学ぶか」も重視した授業改善や、カリキュラム・マネジメントの確立、教育活動の質を向上させながら学習の効果の最大化を図る実践や検討はどうあるべきか。さらにそれを実施・発展していくためにこれから何が必要か。昨年度の川崎特別大会では、高等学校芸術科書道の全国の実践状況を共有し、これからの学習指導要領等の理念を実現するためにさらに今後必要な方策とは何かを【5つの視点】で考え、教育課程を軸とした学校教育の改善・充実に必要な方策を提起し、書道を学ぶ本質的な意義について「書に関する見方・考え方」を議論の中心と据えた意義ある大会となりました。
 
  現行学習指導要領では「生きる力」の育成のため、すべての教科・科目で主体的・対話的で深い学びの充実や、探究的な学びの充実が求められています。さらに高等学校芸術科書道教育では「何をどのように学ぶことで、何が身に付き、そして何ができるようになるか」、それが「生きる力」の育成にどうつながるのか、このような視点で授業改善を進める必要があります。
 
  第50回目の節目を迎える和歌山大会では、前年度の全国研究大会の成果を継続発展するため、大会テーマを「これからの書道教育の役割とは何か」を掲げ、その授業実践研究と、生徒たちの「学びと成長」に繋がった学びの成果を報告・発表します。
 
  特に授業研究発表・分科会発表では、学習指導要領等に示された「指導と評価の一体化」をベースに、その学習指導計画では、「主体的・対話的で深い学び」の視点から、「ICT・タブレットを活用した授業」や「地域の特色を活かした授業」「言葉や思いを協働しながら育む探究的活動を取り入れた授業」等を発表いたします。
  また、発表形式は前大会にならい授業動画とプレゼンテーションを組み合わせて、生き生きとした生徒の様子や、授業の成果を分かりやすく発表します。
  特別企画として、大学教員と若手教員によるトークセッションを企画いたします。
 
  本大会は、近畿ブロックの実践状況を共有し、大会テーマである「学びと成長の書道教育」について協議し、その中で高等学校芸術科書道教育の役割とこれからの展開を考える大会としたいと考えております。
  全国の高等学校芸術科書道教育担当者・書道関係者・将来の書道教育を担う皆様が一斉に集う盛大な研究会を催したく、校務ご多忙な中と存じますが、本研究大会へのご参加をよろしくお願い申し上げます。
 
 
 

2024川崎特別大会以降の全国研究大会開催理念について
                  令和6年10月28日
本部事務局
 

2024全日本高等学校書道教育研究会川崎特別大会を振り返って
 ~今後の持続可能な全国大会の開催に向けて~
 

 2024年8月8日(木)~9日(金)、『カルッツかわさき』(神奈川県川崎市)で開催した2024川崎特別大会は、大会の質を保ちつつ、開催県の負担を軽減する工夫を取り入れて開催しました。
 その工夫の主なものを振り返っててみました。 
 今後、その効果を確認したうえで、今後の全国大会ガイドラインを作成していきます。
 

1.大会開催時期について 
課業期間中を避け、先生方が参加しやすい夏季休業中としました。
 

2.開催費用について 
大会開催のために開催県で積み立てたり、県内の企業等より協賛金を集めたりする負担があり、将来はこれをなくしていく工夫を考えています。
 最終的には参加費と本部からの補助だけで成り立つ全国大会運営を目指します。
 

 【大会集録の簡素化】

 現在授業研究、分科会の割当ページ数は、全高書研フォーマットに合わせて20ページ程度となっていますが、全高書研フォーマットの「略案」を作ることで、分科会の割当ページ数はそれぞれ8ページとします。
 またチャレンジ分科会は2ページとし、ページ数の削減を図ります。
補足資料はクラウド上に置き、QRコードで見られるようにしました。
 この運用により今後の全国研究大会の研究集録の印刷費の大幅削減が期待できま。
 
 
 
 【全国研究大会の参加者を増やし運営費の増収がかなう大会運営に】

 夏季休業中実施とすることで、非常勤の先生方も含めより多くの先生方に参加していただくとともに、書道教員を志す大学生(参加費は半額程度)にも声をかけ、今後も参加者を増やす広報戦略を実施します。
 
 
 
3.発表内容と発表者の工夫

 現行学習指導要領の定着を図るうえで、「指導と評価の一体化」についての研究は大変重要であり、今後の全国研究大会でも行います。
 また、それ以外の研究発表や意見交換の場も重要と考え、発表抱負に工夫を凝らしていきます。
 
 
 
▫️授業研究実践発表「指導と評価の一体化」について
 実践報告を1本に絞り、大ホールで研究発表、シンポジウム形式での全体協議を行うこととしました。
 
 
 
▫️授業実践報告・発表(分科会1)
 従来の分科会と同様の発表形態を予定しています。
 
 
 
▫️チャレンジ分科会(分科会2)
  40分の枠を前半5コマ、後半5コマ、計10コマ準備し、個人研究テーマあり、パネルディスカッションありの幅広い研究発表の場として実施します。 また、この中より次回大会の授業研究や分科会発表者として、さらにブラッシュアップしていただく先生を探す目的もあります。
 
 
 
▫️ブロック情報交換会でのブロック内授業実践発表
 全国研究大会では開催県で運営をしながら研究発表も担当するといった体制から、ブロック内の他県や他ブロックに依頼する発表者を増やしていくことで、今後の開催県の全国研究大会の実務運営の負担軽減を目指します。
 ブロック主体の情報交換と全国研究大会準備を踏まえ、ブロック内での授業研究発表者の発表の機会を増やし、今後の全国研究大会での研究体制の推進を図ります。 開催県に余裕があるようなら、発表者を開催県でまとめても構いません。
 
 
 

4. 今後の授業研究について
 

▫️映像を活用した授業研究
 実際に生徒を使った授業研究は、会場に生徒を引率してくる、または実際に学校に行って授業を見る、どちらについても負担が大きく、開催県の負担となっています。また実際の授業を見るために、開催の時期が課業期間中に限定されていました。
 授業研究について映像を活用して行う形式にすることで、開催県の負担軽減と夏季休業中開催の実現を図ります。
 
 
 
▫️ブロック単位の授業研究の活性化
 実際に授業を見る形式の授業研究も重要です。
 こちらについては、自県で行うもあり、自県で行えない場合は、ブロックごとに情報交換していただき、近県開催の研究授業に参加できるようにする等、工夫をして行っていただく形を模索していきます。
 
 
 
5. ブロック協議について
 全国大会時のブロック協議については、次のような内容を想定しています。
・ブロック間の情報交換の場
・研究発表の共有、各県の研究大会や授業公開の情報共有など
・ブロック大会開催が近づいている場合は、大会についての協議、情報交換
 
 
 
6. 教育懇談会の簡素化
 教育懇談会は、会員相互の親睦の場として重要ですが、費用面や運営面で開催県の負担が大きい行事でもあります。
 立食形式にしたり、プログラムを簡素化したりするなど、開催県の負担と費用を削減していきます。
 
 
 
7. 大会申込業務委託や当日受付業務の簡素化
 大会参加受付等はオンラインによる受付で実施します。
 開催都道府県運営委員会では、大会申込業務委託の旅行会社と事前に協議し、WEBサイトからの参加申込・宿泊申込。昼食申込・教育懇談会申込等、業務委託費用の軽減目標範囲内で業務委託契約を結び、大会3ヶ月前から申込みサイトの運用を目指してまいります。
 あわせて名札を各自印刷して、お持ちの名札入れに入れてご持参いただくことで、受付業務の簡素化が実現できないかについても検討しています。
 
 
 
8. 開催計画の広報活動
 
 2024年2月27日都道府県理事宛送付の「川崎特別大会・開催趣旨」に全国研究大会の開催に関する狙いや具体的変更点を示し、ホームページに公開いたしました。
今後の全国研究大会運営に関する情報発信・広報活動の計画は次のように進めてまいります。
 
・3月下旬発行の「全日本高等学校書道教育研究会・会報」
・5月以降の「全国研究大会 案内広報・チラシ送付」
・6月初旬送付の「全国高等学校宛送付・大会開催案内」
・7月初旬公表の「最終案内」
 
 
 
今後の全国研究大会開催では、特設WEBサイトを開設し、全国研究大会のプログラムの内容や準備状況・最新情報の発信を継続してまいります。
 
 
 
 
 
 
 
付帯説明
 
以上の内容が決定するまでの経緯について
 

全日本高等学校書道教育研究会 全国大会
2031年までの全国大会開催計画案について
(第48回茨城大会総会承認内容報告内容)
 
 
2018年度宮崎大会情報交換会でのブロック協議を経て、2019年度岡山大会総会での承認、2022年度愛媛大会(オンライン大会)総会、2022年度岐阜大会総会において2031年までの全国研究大会の計画案とそれに付帯する案件の検討協議を進めていくこととし、第56回2031年までの全国研究大会実施ブロック案の承認をいただきました。
 
 
第48回2023 茨城県水戸市(関東ブロック)
 開催日 令和5年11月9日(木)10日(金)
 会 場 水戸市 ザ・ヒロサワ・シティ会館(旧茨城県民文化会館)

第49回2024 近畿ブロック開催代替開催「2024川崎特別大会」
 開催日 令和6年8月8日(木) 9日(金)
 会 場 川崎市スポーツ・文化総合センター カルッツかわさき

第50回2025 和歌山県和歌山市(近畿ブロック)
   開催日 令和7年8月21日(木)22日(金)
 会 場 和歌山県民文化会館

第51回2026 富山県(北信越ブロック)
(ここまでが第48回茨城大会総会での承認事項)
 
 
第48回茨城大会【関東ブロック開催】総会では、開催ブッロクの開催への協力と、2027年以降の開催地について以下の内容を踏まえながら、開催のあり方の協議を継続することとしました。
 
 
1.第49回2024近畿ブロック開催は代替開催として、「(仮称」神奈川・川崎大会)とし、報告・承認をいただきました。その後、令和5年4月23日に行われた第1回本部事務局会議において、大会名称を「第49回2024川崎特別大会」と決定しました。

2.「第49回2024川崎特別大会」が近畿ブロック開催の代替開催となり、第50回2025大会は近畿ブロック開催、第51回2026大会を北信越ブロックでの開催とする。
以降はここまでの総会承認の開催計画を、1年ずつ後ろにずらしていく。

3.近畿ブロック開催は、令和5年5月17日に行われた近畿ブロックの第5回運営委員会において和歌山県から会期と会場について複数の提案があり、近畿ブロック全会一致で承認されました。

第50回2025 和歌山大会【近畿ブロック開催】
開催日 令和7年8月21日(木)22日(金)
会 場 和歌山県民文化会館(和歌山市)
 

4.2026年全国研究大会
第51回2026 (富山)(北信越ブロック)
 

5.2027年以降の全国研究大会開催予定地
第52回2027 (仙台)(東北・北海道ブロック)
第53回2028 (佐賀)(九州・沖縄ブロック)
第54回2029 (未定)(中国・四国ブロック)
第55回2030 (未定)(関東ブロック)
第56回2031 (未定)(東海ブロック)
 
 
今後の継続協議の際の留意事項
 
これらの事項を踏まえながら全国研究大会の開催に関しては協議を検討継続するとしております。
 

1.第56回2031年大会までのローテーションを見通し、今後の実現可能な全国研究大会計画の検討では、開催県での運営可能なプログラムを前提に、予算・期間・刊行物の見直しをはかり、より「持続可能な全国大会」のあり方の実践指針を示していく。2024年の大会ではその内容を具体的に示すテスト大会として開催いたしました。

2.今後の開催地の検討では、ブロック内での十分な検討時間を確保する。
また今後の開催地の授業研究発表者の選出では、長期的な視点に立っての育成を視野に各都道府県の境界指導の研究を推進する。それを具体化するために、全国研究大会の「ブロック協議」では将来の研究発表者の推薦候補などに授業実践の研究発表の中間報告なども行ない、将来の研究推進となる人材を育成していく。

3.開催時期は全高総祭、全書研など他の大会との兼ね合いでも変更可とし、さらに、開催ブロックの公的な大きな事業と重複する場合は、開催ローテーションを柔軟に対応する。

4.より多くの書道教育担当者が集まりやすい夏季休業中の全国大会開催を検討し、それにそって大会運営の大幅な効率化を検討し、2024年よりその先行事例を示していくこととしました。

5.他の芸術教科音楽・美術の開催内容を参考に、全国研究大会のあり方も再検討する。
 
 
 
以上のことを踏まえ、全国研究大会のあり方の将来構想では、本部役員会、全国幹事会、全国役員会において、継続協議を重ねていくこととし、場合によっては、その「実務を担う、将来構想を検討する組織の臨時の設置も必要となる。」としております。

以上